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お盆・お彼岸

2021.07.06 もうすぐお盆!お墓参りのマナーで気を付けることは?おすすめの仏花について知りたい?!

もうすぐお盆の時期がやってきます。この時期はお墓に赴きご先祖様に手を合わせて日頃の感謝を伝えたい季節でもあります。

でも、今まで何気なく行っていたお墓参りのマナーを知っているようでよく分かっていない。そのような人が意外に多いのではないでしょうか?

そこでここでは、お墓参りのマナーや仏花などについて解説していくことにいたします。

 

1.お墓参りの時期には決まったルールはない?


お墓参りをする時期やタイミングと言えば、お彼岸やお盆、故人の命日・法要などの仏事の時に行うイメージがあるかと思います。

確かにこれらのタイミングはお墓参りの時期として相応しいと言えるのですが、必ずしもこれ以外の日にお墓参りをしてはダメだというものでもありません。

1つ注意点があるとするなら、年始の3が日は初詣前に行ってはならないという点でしょう。この時期以外はいつお墓参りをしても問題がないのです。

そのために進学や就職、結婚・出産など人生の節目になる時のお墓参りも差支えもありませんので、ご先祖様に感謝の気持ちを伝える機会としてはいいのではないでしょうか。

もし、遠方にお住まいの方でお墓参りの機会が多いお彼岸・お盆にお参りできない時は、行くことができるタイミングを見計らって行くことがいいですね。

 

2.お盆のお墓参り


お盆の時期は年末年始と同じく実家に帰省する人が多くなっています。そのために家族一同揃ってお墓参りにするには相応しい時期とも言えます。

お盆の習慣の発祥はインドと言われており、一切の苦しみから救われるための仏事が起源とされています。

日本では、推古天皇が各お寺に7月15日に「斎会」という仏事の時に僧に食物を供養するための会として設けられたことが現在のお盆に繋がっています。

それが現在では7月13日(東日本では8月13日)に迎え火を焚くことで先祖の魂を迎えて、精霊棚を建ててお祀りし、7月16日(東日本では8月16日)には送り火を焚いて送り出す習慣になっているのです。

2-1.お墓参りの時に用意しておきたい物は?


お墓参りをする時には、どのような物を用意しておけばいいでしょうか?
一般的には、線香・生花(仏花)、菓子や水・お茶、お供え物を置くための半紙、ロウソクを始め、お墓を掃除するために必要な掃除用具(ブラシやスポンジ、タオル・雑巾)、ゴミ袋などを持参しておきたいものです。

これに加えて、数珠、ライター、花ばさみ、軍手などもあれば便利です。

2-2.お墓参りの時の服装は地味な格好

お墓参りをする時の服装についても厳格な習慣や決まりはありません。しかし、久し振りに訪れるお墓周りを掃除することを考慮すると、ある程度服が汚れても支障のない服装が理想的です。

尚、服装の色合いは黒や紺、グレー・茶系の比較的地味な色でシンプルデザインのものが望ましいでしょう。逆に赤など原色系の派手な色はお墓参りに相応しくありません。

特に派手なデザインの服やアクセサリー、強い香りがする香水なども避けた方が無難です。
この他にお墓の周りは地面が砂利がある場合も少なくありませんので、転ばないようにハイヒールを履いて行くことも避けるべきです。

3.お墓参りの流れ

お墓参りをする準備は整いました。では、これからどのような流れで行けばいいのか説明していきましょう。

3-1.本堂へのお参り


お寺や霊園に着いたなら、本堂があれば始めにお参りをして、手を洗い清めて後にお墓に行きます。

尚、ご先祖様の隣に別の故人が眠るお墓があった場合、先に参るべきだと言う人もいますが、誰が入っているか分からない故人に手を合わせるのは、形式的なお参りになってしまいむしろ失礼に当たるので、避けた方がいいでしょう。

3-2.掃除


お墓に着いたら、まずご先祖様のお墓の掃除します。お墓の周りにある雑草などを取り除き、墓石の汚れを落としていきます。

お墓の汚れがひどい場合には、水を掛けてブラシやスポンジでこすって荒い落とします。
意外と見落としがちなのは、墓石周りの花立などでかなり汚れていることがあるので、気を配りながら洗ってしっかりとに水分を飛ばすようにしておきます。

3-3.お供え物を置き、線香を供えて手を合わせる


お墓がきれいになったところで、生花を新しい水を入れた花立に供えた後、お供え物は半紙を敷いてその上に菓子や果物などを供えます。準備はこれで完了、その後はお線香を供えて合掌してお参りとなります。
尚、線香は線香受けに寝かせ、墓前にしゃがみ拝みます。

 

3-4.後片付け

お参りを終えるとホッとしますが、お供えした果物や菓子は忘れないように持ち帰るようにしてください。
掃除の時に出たゴミも袋に入れて持ち帰ることがエチケットです。

4.お供えはどんな花がいい?


お供えする花で悩むことが少なくありません。
一般的には、代表的な仏花は菊。
長持ちして枯れても散らかりにくいこともあり、仏花としてよく供えられています。

尚、どのような花を選べばいいのか悩む人は、花屋さんで供花で売られている花束を選ぶことがおすすめです。供花として販売されている花束は後で説明するような敬遠される花が含まれていないためです。

4-1.お墓には供えてはダメな花

お墓参りで避けたい花は、薔薇のようにトゲがある花や強い香りを発する花です。
朝顔などのツルのある花や水仙やスズランなどの毒を持つ花もタブーと言われています。

尚、故人が生前に好んでいた花なら、供えても差支えないと考えられていまず。

5.心を込めてのお墓参り


ここまでお墓参りのマナーや仏花などについて説明をしてきました。
1年に1度しかお参りできない方でも、この時はご先祖様に接することができる素晴らしい時です。

日頃無事に生活できていることを報告するとともに、今こうしてお参りできることを感謝の気持ちを込めてお祈りください。